鳳林寺(ほうりんじ)は、埼玉県秩父郡小鹿野町にある曹洞宗の寺院。
歴史
1543年(天文12年)、才屋尊芸によって開山された。才屋尊芸は現在の寺の裏山にある洞窟に籠ったところ、勢至菩薩が現れたという。この奇跡を目の当たりにし、当地に寺を創建することになった。そして近くの林に鳳凰が飛来したことから寺号を「鳳林寺」とした。
当寺の本尊は釈迦如来であるが、他に四天王像もあり、中でも毘沙門天は特別な崇敬を集めている。
当寺には、木庵性瑫による「長慶山鳳林寺」の扁額の紙本が残されている。木庵は黄檗宗の僧侶で1655年(明暦元年・順治12年)に日本に渡航し、萬福寺第2世住職となった人物である。木庵は能書家でもあったことから、当寺の扁額を揮毫したものと推測される。
交通アクセス
- 路線バス寺上停留所より徒歩2分。
脚注
参考文献
- インデックス編集部 編『訪ねてみたい埼玉のお寺』インデックス、2006年
- 「下小鹿野村 鳳林寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ261秩父郡ノ17、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764014/74。




