古澤 忠彦(ふるさわ ただひこ、1941年〈昭和16年〉12月 - )は、日本の海上自衛官。最終階級は海将。舞鶴地方総監、統合幕僚会議事務局長 、横須賀地方総監を歴任した。長崎県出身。
経歴
1941年(昭和16年)12月、長崎県佐世保市生まれ。長崎県立長崎東高等学校を経て1964年(昭和39年)3月、防衛大学校第8期卒業、海上自衛隊入隊。護衛艦「まきぐも」艦長、第34護衛隊司令、大湊地方総監部幕僚長、海上幕僚監部人事教育部長などを経て、1994年(平成6年)7月、舞鶴地方総監に就任。1996年(平成8年)3月には統合幕僚会議事務局長に就任し、日米防衛協力のための指針見直し問題に絡み、秋山昌廣(当時防衛局長)とともに中国を訪問して傅全有(中国人民解放軍総参謀長)らとの会談を行った。1997年(平成9年)10月には横須賀地方総監に就任し、自衛隊への理解を深めてもらいたいと基地の一般開放を進めた。1998年(平成10年)12月に退官。
退官後はディフェンスリサーチセンター研究員、ユーラシア21研究所研究員等を務め、国防に関する意見を発信している。
略歴
- 1964年(昭和39年)3月:防衛大学校卒業、海上自衛隊に入隊
- 1979年(昭和54年)1月:2等海佐に昇任
- 1983年(昭和58年)
- 2月:護衛艦「まきぐも」艦長
- 7月1日:1等海佐に昇任
- 1985年(昭和60年)8月1日:海上幕僚監部総務部人事課人事班長兼要員班長兼検査班長
- 1986年(昭和61年)12月20日:第34護衛隊司令
- 1987年(昭和62年)12月2日:海上幕僚監部総務部総務課長
- 1989年(平成元年)
- 6月30日:海将補に昇任
- 8月1日:大湊地方総監部幕僚長
- 1991年(平成03年)7月1日:統合幕僚会議事務局第1幕僚室長
- 1993年(平成05年)7月1日:海上幕僚監部人事教育部長
- 1994年(平成06年)7月1日:海将に昇任、第34代 舞鶴地方総監
- 1996年(平成08年)3月25日:第30代 統合幕僚会議事務局長
- 1997年(平成09年)10月13日:第32代 横須賀地方総監
- 1998年(平成10年)12月8日:退官
- 2013年(平成25年)4月29日:瑞宝中綬章受章
主張
- 憲法改正に賛成の立場をとっている。
- 集団的自衛権の行使容認により日米同盟を堅持すべきとしている。
- 自衛隊の武器使用・武力行使に関する制限を緩和・撤廃するべきとしている。
著書
共著
- 平松茂雄・古澤忠彦『これではダメだ!日本の海洋戦略―中国の海洋覇権と戦略なき日本』(日本政策研究センター、2008年)
- 平松茂雄・古澤忠彦『中国「海洋覇権」の脅威―今ここにある「亡国の危機」にいかに対処するか』(日本政策研究センター、2010年)
脚注
出典
- 防衛年鑑1995(防衛年鑑刊行会)




