野原 祐也(のはら ゆうや、1985年1月7日 - )は、埼玉県越谷市出身の元プロ野球選手(外野手、内野手、右投左打)、野球指導者。

現役時代には、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)の富山サンダーバーズ→富山GRNサンダーバーズとNPBの阪神タイガースに所属。富山時代には、「富山のおかわり君」と呼ばれていた。

2016年の現役引退後は、2017年から2020年まで社会人クラブチームのOBC高島、2021年から2022年まで阪神タイガース Women(阪神タイガースが運営する女子硬式野球クラブチーム)の監督を務めた。

経歴

現役時代

大宮東高校から国士舘大学に進学。4年時は主将。大学時代には股関節を故障しNPBのドラフトにはかからなかったが、プロ入りの夢を追い求めて2007年に創設された北信越ベースボール・チャレンジ・リーグの富山サンダーバーズに入団。入団後は当時同チームのコーチ兼プレーヤーとして籍を置いていた宮地克彦から指導を受けた場面がTBSテレビ『バース・デイ』で紹介された。

サンダーバーズでは1年目から活躍し、7月8日の新潟アルビレックスBC戦ではリーグ初の1試合3本塁打を記録するなど、打のチームである「雷鳥打線」の不動の4番として活躍した。打点はチームメイトの井野口祐介に及ばなかったが打率.412, 14本塁打と2冠王に輝き、MVP(野手部門)に輝いた。このシーズンに記録した113安打は、同じ富山のフランシスコ・ペゲロが2017年に115安打を記録するまで、10年間破られなかった。しかし、チームは優勝争いしたものの石川ミリオンスターズに敗北し、野原本人も2007年ドラフト会議では指名されなかった。

2年目の2008年はシーズン当初は調子が出なかったが、6月に1号本塁打を放ってからは徐々に調子を上げた。本塁打こそ7本に終わったが、最終的にはリーグ2位の打率.368、リーグ3位の打点45を挙げ、不動の4番としてチームのリーグ優勝に大きく貢献。これが評価され2年連続のMVP(野手部門)に輝いた。同年のドラフト会議において、阪神タイガースに育成枠1位で指名され、11月26日に仮契約した。この時の背番号は123.

2009年は育成選手としてスタートしたが、ウエスタン・リーグ59試合で打率.309, 2本塁打、19打点と好調で、7月26日に支配下登録された。これに伴い背番号は94となった。阪神タイガースにおいての育成選手からの支配下登録はアーロム・バルディリスに次いで2例目、日本人選手としては初であった。8月にウエスタン・リーグにおいて打率.341, 1本塁打の成績を残し8月度「ミズノ月間MVP」を受賞した。9月9日に初めて一軍昇格。9月12日の対横浜ベイスターズ戦で山口俊から代打でプロ初安打を記録し、翌日の9月13日の試合では、怪我により欠場した赤星憲広にかわり、1番センターでスタメン出場した。

2010年は3月14日の教育リーグ・対中日ドラゴンズ戦で右手首を痛め、5月に手術を受けた影響で一軍出場はなかった。この年オフに結婚を発表。翌2011年もわずか4試合の出場で無安打に終わった。

2012年は、二軍では打数は少ないものの打率.386(70打数27安打)、3本塁打、6打点の成績を残したが、一軍では6月に3試合出場のみにとどまった。二軍では入団してから4年連続3割以上の打撃成績を残していたが、10月2日、戦力外通告を受けた。

2013年から富山サンダーバーズに選手兼任コーチとして復帰。2016年のコーチ退任を機に、現役を引退した。

現役引退後

2017年からOBC高島の監督へ就任。就任当初は、コーチが選手兼任の田中息吹貴捕手しかいなかったため、選手へのコーチングも手掛けていた。

2020年12月3日に、OBC高島監督の退任と阪神球団への復帰を発表。復帰後は、球団振興部が運営する「タイガースアカデミーベースボールスクール」の専属コーチと兼務で、2021年に創設された「阪神タイガース Women」で初代の監督を2022年まで務めていた。

2023年1月1日付で球団本部のチーム運営部に配属され一軍のマネジャーに就いた。

選手としての特徴

長打力に加えて、手動計測ながら50m走で5秒9を記録したほどの俊足の持ち主であった。

詳細情報

年度別打撃成績

年度別守備成績

記録

NPB
  • 初出場:2009年9月9日、対中日ドラゴンズ19回戦(阪神甲子園球場)、9回表に林威助に代わり右翼手で出場
  • 初打席:2009年9月11日、対横浜ベイスターズ19回戦(阪神甲子園球場)、8回裏にスコット・アッチソンの代打で出場、加藤康介の前に空振り三振
  • 初安打:2009年9月12日、対横浜ベイスターズ20回戦(阪神甲子園球場)、9回裏に渡辺亮の代打で出場、山口俊から右前安打
  • 初先発出場:2009年9月13日、対横浜ベイスターズ21回戦(阪神甲子園球場)、1番・中堅手で先発出場

独立リーグでの打撃成績

  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字はリーグ歴代最高

独立リーグでのタイトル・表彰

タイトル
  • 首位打者:1回 (2007年)
  • 本塁打王:1回 (2007年)
  • 最多打点:1回 (2015年)
  • 最多安打:1回 (2007年)
  • 最多盗塁:1回 (2013年)
表彰
  • MVP:2回 (野手部門:2007年、2008年)
  • ベストナイン:1回 (外野手部門:2008年)

背番号

  • 33 (2007年 - 2008年、2013年 - 2016年)
  • 123 (2009年 - 2009年7月25日)
  • 94 (2009年7月26日 - 2012年)
  • 76 (2021年 - 2022年)

登場曲

  • 「『スーパーマン』のテーマ」John Williams(2009年 - 2011年)
  • 「『スター・ウォーズ』メイン・タイトル」John Williams(2012年)

脚注

関連項目

  • 4割打者
  • 埼玉県出身の人物一覧
  • 国士舘大学の人物一覧
  • 富山GRNサンダーバーズの選手一覧
  • ベースボール・チャレンジ・リーグ個人タイトル獲得者一覧
  • 阪神タイガースの選手一覧

外部リンク

  • 個人年度別成績 野原祐也 - NPB.jp 日本野球機構

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